Live

08/08/14|Cold War Kids
11Aug2008/Bloomsbury Ballroom
08/08/05|Calvin Johnson
3Aug2008/Elizabeth House Youth Club
08/07/29|Daniel Johnston/Butthole Surfers
26July2008/Rough Trade East--The Forum
08/07/27|Fuji Rock Festival
25July2008/Naeba Suki Resort
08/07/25|The Flaming Lips
20July2008/Lovebox festival
08/07/14|The Magnetic Fields
10July2008/Cadogan Hall
08/07/09|Neon Neon
06July2008/Cargo
08/07/08|Beck/Morrissey
04July2008/Wireless Festival@Hyde park
08/07/05|Jandek
15June2008/The Nave
08/07/01|Glastonbury Festival Day2
28June2008/Worthy Farm
08/07/01|Glastonbury Festival Day1
27June2008/Worthy Farm
08/06/27|Pivot/White Williams
12June2008/Barden's Boudoir
08/06/25|Radiohead
24June2008/Victoria Park
08/06/22|My Bloody Valentine
20June2008/Roundhouse
08/06/17|Fleet Foxes
11June2008/ULU
08/06/12|Bon Iver
04June2008/St Giles In The Fields
08/06/08|Thee Oh Sees
23May2008/Cafe Oto
08/06/06|Animal Collective
22May/2008 Koko
08/05/22|All Tomorrow's Parties (ATP vs PITCHFORK)
11May/2008 Camber Sands(Day Three)
08/05/22|All Tomorrow's Parties (ATP vs PITCHFORK)
10May/2008 Camber Sands(Day Two)
08/05/20|All Tomorrow's Parties (ATP vs PITCHFORK)
09May/2008 Camber Sands(Day One)
08/05/10|Death Cab For Cutie
06May2008/Electric Ballroom
08/05/07|Tiyptych Festival
25-27April Edinburgh
08/05/01|Evangelista
23April2008/Cargo
08/03/12|Dragons of Zynth+Yeasayer
06March2008/ICA
08/03/08|MGMT
05March2008/ICA
08/03/06|Maximum Black Festival
29Feb/2008 The Forum
08/03/01|Edgar 'Jones' Jones
24Feb2008/Jazz Cafe
08/02/05|Cat Power
27Jan2008/Shepherds Bush Empire
08/01/30|It Hugs Back/School of Language
24Jan2008/Water Rats Theatre

2008/07/01

Glastonbury Festival Day1

27June2008/Worthy Farm

金曜:泥の行軍
え、炎上?ゴシップのステージ
ザ・パークのジョン・ケイル(見えませんが・・・)

うーん久しぶり~~ということで、今年はTV桟敷を抜け出しグラストンベリーに行って参りました。実に4年ぶり・・・久々のテント生活・・・やっぱり泥は避けられなかった・・・トイレに悶絶させられた・・・など色々あったけど、キングス・オブ・レオンの栄えある初メイン・ステージ・ヘッドラインをなんとしても観たい!という一念を貫くことができて、まずは大満足です。

フジ・ロックのお手本とも言えるグラストンベリーは、基本的にひとりで行くものではない。もちろんひとり用のテントだって買えるし、不可能ではない。筆者のように音楽以外あまり興味がなく、友達を作るとか飲み食いは大して気にならない人間には、そういうスタイルの方が合っているのかもしれない。しかしひとつの町がまるごとフェス・サイトという隔絶された状況(観客数は15万強)で、3日間ひとりぼっちでサイトを歩き回るのは案外酷だったりする。これまでフェスで危ない目に遭ったことはないものの、女ひとりだと何かと不便&不安ではあるし(単純な話、ちょっくらトイレに行くだけでも荷物を全部持ち歩かなくちゃいけないしね)、今回は同行者に恵まれて本当にラッキーだった。
キャンプ・サイトそのものは水曜からオープンするが、筆者は金曜午後にサイト入り。ロンドンから電車で約2時間~会場Worthy Farmの最寄駅=キャッスル・ケアリーはローカル線の実に小さな眠たい駅で、1年に1度やって来るバックパックやリュック装備の大群にびっくりしているようにも見える。待機中の無料シャトル・バスに乗り込み、いざ会場へ。既に会場入りしていた知人が「昨日の大雨で泥がすごいよ~~」と携帯メールで前もって警告してくれていたが、グラストンベリーでもっとも気がかりな天候は既に崩れ気味。見渡す限り、空は灰色の雲に覆われている。オーマイガー!小雨が打ち始めた車窓に囲まれちょっと不安に沈みつつ、バスで隣に座った若者と話していたら彼はバンドを観るよりコメディ・テントに行くのが目的なんだと話していて、色んな人が来るのだなぁと実感。
チケットもぎりエリアを過ぎ、場内へ。うわーお、やっぱり泥!ヌルヌルだよ!すさまじい大雨だった昨年や「ふくらはぎまで水に浸かってポーティスヘッドを観た」98年の比ではないのだろうが、10分ほど歩いただけで都会人にはもう足が重い。泥に泥が重なり、3センチくらいヒールが高くなってしまう上に滑りやすい土質なので動きに慣れるまでちょっと時間がかかる。捻挫する人間がいるってのも頷ける話っす。とはいえ駅到着からテント設営~一息つくまでに約1時間で、降ったり止んだり/パラつく雨程度だったので進行そのものはスムーズ。
グラスヴェガスもサントゴールドももう出番を終えていて悲しかったが、22:45登場のKOLまでかなり時間があるので気を取り直しまずはサイトを動き回ることに。メインのピラミッド・ステージではちょうどザ・フィーリングがプレイしているところだった。ELO~クィーン系プログレ・ポッパーとして愛聴したもののいまひとつずっこけたセカンド・アルバムにはノれなかった彼らだが、演奏はやはり達者。A-Haの「Take On Me」カヴァーなど、いい意味でも悪い意味でも「楽しければなんでもOK」なフェス客を喜ばせるベタなツボを心得ている。霧雨の中でもノースリーヴ姿だったダンのゲイな心意気も素敵だ。しかし朝から何も食べていなかったので猛烈にお腹が空いてきて、手近にあった屋台へGO。普段の自分だったら絶対手を出したくないフライド・チキンとポテトにがっつく。腹具合は収まったものの、あの量で5ポンドってのはぼったくりだろう・・・以降、食事&酒制限を自らに課すことにする(フェスでは時間つぶしのため飲み食いする機会が増えるので無駄遣い要注意です)。そのままピラミッドに居残り、曇天の下ザ・ゴシップ冒頭を観戦。火事ですか?と感じるほどスモークを焚きすぎでステージが見えないイントロには失笑してしまったが、フラッパーなボブ+紫のマキシなジャンプ・スーツ姿で現れたベス・ディットーの弾けた元気のよさは相変らず。「Listen Up」のエネルギッシュなイントロ~シンプル&パキッと立ったディスコ・パンク・サウンドをバックにサイトの隅までよく通る声を受け、小雨と風にグズっていたオーディエンスもたちどころに活気づく。規格外の体型からセクシャリティまで「出る釘は打たれる」の典型で煙たがられがちなハードコア・パンク・キャラではあるが、何事にも動じずマイ・ウェイを貫くベスのスタンスはパフォーマンスの端々に自信として現れていて見ていて気持ちいい。ジェイ-Zへのラヴ・コールも、病に倒れたロング・ブロンズのドリアンに向けての応援メッセージも見事不発に終わっていたが(メイン・ステージ初日午後のお客がロング・ブロンズの災厄など知るわけもない)、まったくメゲずにショウをCarry Onしていくのはあっぱれだった。
「Standing In~」はやはり聴きたかったけど、フェスといえばいつもはなかなか観ないアクトを観るのも醍醐味のひとつ――というわけで、ジャズ・ワールド・ステージのループ・フィアスコに向かう。今年の土曜ヘッドライン=ジェイ―Z抜擢の是非を巡る論議は雪球式に膨れ上がるハイプになったが、その話題性の余波も手伝ってか(?)弟分ループはかなりの集客。「Superstar」のヒットも大きかったんだろうけど。もっとオタクでマニアックなステージになると期待していたが、冒頭にジャスティスをサンプリングして「おおっ」と思わせたくらいで、後はカニエ型のラグジャリーなライト・ショウ+洗練されたライムが続く。フェスの野外ビッグ・ステージではDJのターンテーブル技やラップの味などディテールは掻き消えてしまいがちだし、フックが弱いとこちらのアテンションも持続しないようだ。しかしオーディエンスの反応は上々で、「Hiphop Saved My Life」「Kick&Push」とヒット曲の連発にコール・アンド・レスポンスが生まれていた。

アザー・ステージ(セカンド・ステージ)に移動、フォールズのラストを見守る。ツアース続きでへばっているかと思いきや逆にテンションが研ぎ澄まされていて、高音ギターのエッジもヤニスのロバスミ声も鼓笛隊状態でドラム合戦~チャンバラ(笑)じみたメンバーのアクションも冴えていて◎。「Red Socks Pugie」「Electric Bloom」と、アグレッションにスペイシーな感覚が混じる独自のサウンド・スケープをきっちり展開してくれた。次のアルバムで包容力のあるスロー曲をモノにできれば最高だろう。今年出演した新人の中でもっとも話題を集めたアクトのひとつ=MGMT(この他人気を集めたのはヴァンパイア・ウィークエンドとチ●チンズ・・・もといティン・ティンズ)は間違いなく混むので、早めにジョン・ピール・テントへ向かう。NME読者型ヤング・ファンが集中するこのステージ、テントとはいえレッド・マーキーを3倍にしたくらいの巨大空間(今年からサイズが2倍になったとか)で外にはモニターまで設置されている。キルズのケツだけ観れたが、テント外まで観客がはみ出した意外な人気ぶりに「ケイト・モス効果?」とつい突っ込みを入れたくなってしまう。大ステージにふたりだけ・・・の寂しさ・単調さをバックに映像を流すことで緩和したのは正解だし、「Cheap and Cheerful」のポップな振れ、ストレートに吐き出す「Fried My Little Brain」など分かりやすくて受けもいい。スタイリッシュな臭み=かっこつけをやっと捨てることができるようになったみたいです。
しかしオーディエンスはそのまま居残るばかりか、新たに流れ込んできた客と合わさりズンズン膨らんでいく。出演予定時間を軽く過ぎただけで喝采とMGMTコールが場内に湧き起きるくらい期待感はとんでもなく高いし、サイケでネオ・ヒッピーな彼らのイメージがグラストンベリーのヒッピー・ヴァイブとみごとにシンクロしていることを思えばそれも当然だろう。実際、去年までのヤングUKフェス・ルックの主流だった<トリルビー帽+ベスト+スキニー・ジーンズ>(ピート・ドハティやエイミーの旦那を思い起こしてください)は、この3日間で<80Sサングラス+ヘッドバンド>に取って代わられてしまったほど。ファッションは移り気ですな。たぶんマイティ・ブーシュの次シーズンではノエル・フィールディングがMGMTをパロることだろう。個人的には3月に観た時の物足りなさをどこまで挽回してくれるかがポイントだったが、「Weekend Wars」から始まったセットは音の厚みを増していて、ギター2本使う意味も出てきたしキーボード・ソロなどライヴ向けに変えたアレンジも効果的。やっと生演奏での足場ができてきたようでほっとしたものの、「Future Reflections」などテクがモノを言うプログレ度の濃い楽曲やスペース・ロックは、やりたいことのヴィジョンや野心はよ~~く分かるがまだ100%実現できていない=頭でっかちな展開に陥っていってしまった。嗚呼・・・(涙)。決め技「Time To Pretend」と「Kids」さえあれば盛り上がりは確実なので今はいいけど、もっとツアーをやってバンドとしての足腰を鍛えてほしい。ちなみにこのテント、立つ位置によって音のヴォリュームがまったく違うのには驚いた。広さを2倍にしたのはいいが、PAも2倍にしてくださいな。
と言いつつ途中で切り上げ、ジョン・ケイルを目指し去年から新たに設置されたザ・パークへ向かう。丘陵のふもとにある最果てのエリアにあるこのステージ、フジで言えばホワイト・ステージ+フィールド・オブ・ヘヴンと言ったところ。優に1マイルは泥とぬかるみの中を歩く羽目になり、マジ疲れた・・・が、ここはほんとPAが優秀!ピラミッド・ステージやアザー・ステージのように横殴りの風で音が無残にちぎれることもなく(ステージ背後から観客に向けて風が吹いている)、バトルズ、CSS、マイ・モーニング・ジャケットらを取り揃えたラインナップも比較的筆者好み。今回のサプライズ・ゲスト(っつっても事前にアナウンスされていたのだが)フランツ・フェルディナンド、ラスト・シャドウ・パペッツが登場したのもここだったし、グラストンベリーの主マイケル・イーヴィスの後継者である娘さんエミリーが仕切るこのステージ、今後人気ステージとして伸びていくに違いない。
ピンクのシャツ姿がかわいいジョン・ケイルは、ベテランの隙のない熟練ぶりとキーボードからエレクトリック・ギターへ溌剌とスウィッチしていく若々しいエネルギーの同居が実にチャーミング。1曲目からワイルドな「Heartbreak Hotel」、「Paris1910」(←号泣)、ディストーションを効かせたアヴァン・ロック「Dirty-Ass Rock’N Roll」、「Pabro Picasso」(ジョナサン・リッチマンの方が有名だけど)などフレッシュな息吹を注入されたアイランド時代の代表曲が続き、70年代ヴィンテージ・ケイル・ファンとしてはたまらない展開だった。VUやイーノ、テリー・ライリー、パティ・スミスとのコラボなど前衛イメージ~アート色の強いこの人だが、その根っこにはシンプルなロックンロールへの愛が息づいている。だからルー・リードとも共演できたのだなぁと思いつつ、ちょうど「Berlin」ツアーで欧州に滞在していたルーが近年ディーヴァ型の仰々しさとシワを増しているのに較べ、ピンクが似合うエレガントな熟年に進化したジョン・ケイルの方が幸せかも?などと考える。ちなみに、ステージ袖ではヴァンパイア・ウィークエンドの面々がNY先達の勇姿を見守ってました。

一日中パラついていた雨も止み、いよいよトリ=キングス・オブ・レオン!開演20分前にはスクリーンにバンド・ロゴが浮かび上がり、幕間BGMもストーンズ「悪魔を憐れむ歌」、ジミヘンなどロックンロールな空気を演出していく。基本UK色の濃いグラストで若いアメリカのバンドがヘッドラインを務めるのはそれだけでも重荷だし、去年のキラーズがお茶の間も巻き込むレベルのポップ・バンドであるのに対し、KOLは骨の髄までロックンロール・バンド。実際、集客がもっとも多い土曜ほどにはフィールドも埋まっていなかった。しかし無謀にも――というか、このバンドの場合リスク承知の賭けなんだけど――ニュー・アルバムからのファンク・メタルな新曲でキック・オフされたステージは、自らのポテンシャルを出し切ろうとする火事場の馬鹿力型ド根性に貫かれた一種異様な迫力に満ちたものだった。3曲目に登場した人気曲「Taper Jean Girl」あたりから演奏に火がつき、「My Party」の逞しい白熱でバンドの緊張もほぐれたよう。マシュー&ジェアドのヤング・チームは早くもノリノリで、以降シャープなソロやリフの応酬は最後まで小止みなく続いた。軽い挨拶の後、バックにモノクロのカウボーイ映像を従え始まった「King Of The Rodeo」のタフ+ドラマチックな哀感にオーディエンスも一際大きく揺れ、現KOLの誇るタイトなファンクネスで力強く生まれ変わった「Wasted Time」もみごと。The Whoを思わせるイントロのアンセミックな「Fans」で大合唱が巻き起こり、「Arizona」でケイレブのしょっぱい歌声をじっくり聴かせた後、ミニマルかつ陰影に富んだ名バラッド「Milk」に突入。ライターかざしたくなる光景だったし、初期からKOLを支持してきたイギリスで観るとやっぱ観客の熱やノリが違うのを痛感。
折り返し地点でケイレブが観客に語り始める。「あんまり喋らない性質だけど、今夜は話すよ」と切り出した通りライヴ中ほとんどMCをやらない無愛想な彼だが、「2003年6月28日に俺達は生まれて初めてフェスに出たけど、それがここグランストンベリーだった。それから今日のこの地点まで、なんとか進んできた。みんなに感謝!」という誠意ある台詞(&ウィスキー飲み干し)に送られたあたたかな喝采にはやはり泣けた。このバンドを筆者が始めて観たのも03年のUS初ツアーだったけど、音源デビュー前で当時無名なだけに会場(アセンズのバー)に観客は20人もいなかったっけ。大きくなったなあ・・・と半ば母親気分(笑)でウルウルしてしまったし、そこからなだれこんだデビュー曲「Molly‘s Chambers」のテンポを弱冠落としたヘヴィなボトム、「California Waiting」の肉付けされたスケール感には5年の重みと経験が凝縮されていて大満足。オーディエンスに一体感を生み出した「On Call」の美しさで頂点を刻み、終盤「Pistol Of Fire」「Spiral Staircase」のトルネード・グルーヴ連発を経て、エモーションをワイドに引き伸ばしギターがブルージィにむせぶサザン・ロック「Trani」でビッグに大団円。兄ちゃんの長いドラム・ソロから始まったアンコールその①「Knocked Up」もそうだが、スロー/ミッド・テンポ曲をパノラミックに聴かせるのが本当に上手くなった。「Slow Night~」の余韻で締め括る展開もなんとも憎いし、もう1曲披露してくれた新曲も抜群にかっこよく、新作4thに期待ががっちり募った。レディオヘッドやコールドプレイ、オアシスといった安全牌ヘッドライナーを切る方がフェスにとっては安心だろう。今のように猫も杓子もフェス景気に翻弄される状況なら、確実にチケットを売りさばけるベテラン10年選手を確保するのは死活問題とも言える。しかし、長期的な視点に立てば次世代ヘッドライナーを育てていくことこそ人気フェスにとっての大課題。アークティック・モンキーズやキラーズ、KOLといった面々に「ヘッドラインは早すぎる」という意見が出たのも分からないではないが、ガラスの天井を打ち破って若手に門戸を開かない限り、同じアクトが3、4年サイクルでヘッドラインを持ちまわる状況に陥るのは目に見えている。その意味で今回のKOLは挑戦だったけれど、バンドはその挑戦をみごと受けて立ってみせたと思う。


2008/07

M T W T F S S

01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

Archive

Topics