
■Profile
超現実主義のSSW、転じて今ではアメリカのロック・ヒーローに。80年代後半からソロSSWとしての活動が目立っていたが、今世紀に入るとE STREET BANDが復活。ベスト盤がなかなか発売されずようやく出た95年の『GREATEST HITS』も中途半端な内容だったが、03年のこの3枚組が初本格的なベスト盤にして当時唯一のリマスター音源。
■Track Selection ★★★★★
デビュー作から『THE RISING』まで均等な選曲。『BORN IN THE U.S.A.』からDisc-2になる切れ目も良いですね。この人の場合、ヒット曲が代表曲とは限らないのでこれで良いのかもしれません。
■Hit Occupation Ratio ★★★☆☆
ということで結構漏れてます。まず7曲のTOP10ヒットを出した『BORN IN THE U.S.A.』から「Cover Me」(#7/'84)「I'm Goin' Down」(#9/'85)「I'm On Fire」(#6/'85)が。他には「Prove It All Night」(#33/'78)、「Fade Away」(#20/'81)、「One Step Up」(#16/'87)も。これくらいは我慢しますがサントラからの「Secret Garden」(#19/'97、『GREATEST HITS』には収録)と5枚組『LIVE』からの「War」(#8/'86)が落ちたのは痛い。入手しづらい曲を優先的に入れてほしかったです。
■Rare Tracks ★★★★★
Disc-3は丸ごとレアトラック集。ここまでくるともはやベスト盤ではない気がしますが、この未発表曲がまた出来が良かったりして本当に侮れません。
■Total Balance ★★★★☆
当時は売れなかったけど今では評価の高い初期2枚からもきちんと選曲されているというのがポイント。音集めとしてはDisc-3は不要なのかもしれませんが、値段は2枚組相当に抑えられています。
■Another Choice
『GREATEST HITS』はあまりにもありきたりな選曲なのでやめときましょう。3枚組(紙ジャケは5枚組)の『LIVE』もよほどのファンでない限り結局聴くのが面倒になるだけです。このアルバムの次は『BORN TO RUN』『THE RIVER』『NEBRASKA』あたりを聴けば良いのでしょうが、いずれ発表されるであろうリマスター待ちという選択もあり。